遺言事項とは

今月13日から、自筆遺言証書の方式が緩和されましたね。法務局における保管制度も2020年7月10日から始まります。これらの民法改正を受けて、公正証書遺言より自筆証書遺言を選ぶ人が増えるのではないかと思われます。ところで、遺言書に書く内容には「遺言事項」と「付言事項」があるのは、ご存知ですか?

「遺言事項」とは、遺言することによって、そのとおりに法的な効果を生ずる事項のことです。
「付言事項」とは、遺言書に書かれる法的な意味のある内容(遺言事項)以外の事項です。

遺言事項は、法律で限定的に定められており、以下のとおりです。これら以外のことを遺言書に書いても法的な効果はありませんので、自筆証書遺言を書く際には気をつけましょう。

①認知(婚姻関係を結んでいない男女の間に生まれた子を、父又は母が自分のこであると認めること)
②未成年後見人、未成年後見人監督人の指定
③相続人の廃除及びその取消し(「廃除」とは、遺留分を有する推定相続人(兄弟姉妹以外の推定相続人)の相続権をはく奪すること)
④祭祀承継者の指定(「祭祀承継者」とは仏壇・位牌・神棚・お墓などを受け継ぐ人)
⑤相続分の指定及びその委託
⑥特別受益の持戻免除(生前又は死後に贈与された財産の金額を、遺産に加算しなくてよい、という意思表示をすること)
⑦遺産分割方法の指定及びその委託と遺産分割の禁止
⑧遺産分割における相続人相互間の担保責任の定め
⑨遺贈(遺言によって財産を贈与すること)
⑩遺言執行者の指定及びその委託(「遺言執行者」とは遺言の内容を忠実に実現する義務と権限を持つ人)
⑪遺贈減殺請求割合の指定
⑫一般社団法人及び一般財団法人に関する法律による一般財団法人の設立と財産の拠出
⑬信託法3条2号の遺言信託
⑭保険法による保険金受取人の変更